9月も後半になり、新型コロナ感染もかなり落ち着いてきました。

7月、8月は発熱外来がかなり忙しく、スタッフ一同、疲弊していました。

夜遅くまで仕事をし、帰り道に家の近くのコンビニエンスストアでコピーをした日がありました。

その翌日、「重要書類をコピー機に忘れています。」との連絡がお店からあり、コピー機内に原本を忘れていますとのことでした。『、、、やってしまった、、まあ、個人情報はないし、たいして重要書類でもないんねんけどなあ、、』と思いながら、「すみません、今晩取りに行きます。」と伝えました。

その晩遅くに再びそのコンビニエンスストアに行き、店員さんに伝えると、「はい、伺っております。こちらですね、どうぞ。」と言われて、私が前日に忘れた書類を受け取りました。

お礼を言って帰り、見直すと書類の一番上にメッセージが書かれた紙が乗っていました。

 

『大変な毎日が続いており、医療に従事されている皆様はお体もお心も本当にお疲れだと思います。今、私達がこうして生活していけているのも皆様の大変なお仕事のおかげだと心より感謝しております。皆様のお身体とお心の無事を祈りつつ、私達も日々の生活に気を付けて1日も早くこの状態が終わりを迎えるよう、頑張りたいと思います。毎日お仕事ありがとうございます。』

 

心身ともにすごく疲れていた時期だったので、心に沁みました。

普段、健康で不自由なく生活をしていると、自分の日常の生活が周りの人達に支えられて成立している。というごく当たり前のことをつい忘れがちになり、周囲への配慮が疎かになったり、傲慢になったりしてしまいます。コロナ禍で社会の歪みが生じている中、こういう思いを持たれ、忘れ物をした私なんかのために、わざわざお手紙を書いてくださる方がいることに、救われた気持ちになりました。

（文責こうもと）