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ピロリ菌の検査・除菌
ピロリ菌とは?
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)とは、胃の粘膜に生息するらせん状の細菌で、これに持続感染することで慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍が起こりやすくなるとされています。
また、これらの疾患だけでなく、胃がんリスクを高めることがわかっています。
胃がん予防のためにも、ピロリ菌の感染が認められた場合には速やかな除菌治療が推奨されています。
保険適用で除菌治療が受けられます
ヘリコバクター・ピロリ菌感染症が疑われる方のうち、次にあてはまる方は保険適用で除菌治療が受けられます。
- 胃カメラ検査または造影検査(レントゲン検査)により、胃潰瘍または十二指腸潰瘍と診断された
- 胃MALTリンパ腫の方
- 特発性血小板減少性紫斑病の方
- 早期胃がんへの内視鏡的治療後胃の方
- 胃カメラ検査で慢性胃炎と診断された方
ピロリ菌の検査・除菌治療の流れ
ピロリ菌の検査方法
ピロリ菌の検査方法には内視鏡を使用する方法(迅速ウレアーゼ試験、鏡検法、培養法)と内視鏡を使用しない方法(抗体測定、尿素呼気試験、便中抗原測定)があります。
除菌治療の流れ
Step01
ピロリ菌の検査
ピロリ菌の検査を行って感染の有無を確認します。
Step02
除菌治療(一次除菌)
検査の結果、ピロリ菌の感染が認められた場合には、胃酸の分泌を抑えるお薬と、2種類の抗菌薬を使って除菌治療を行います。
Step03
除菌治療の判定
除菌治療終了後、4週間以上あけてピロリ菌の検査を行い、除菌治療を判定します。
判定の結果、除菌に成功していなければ2次除菌を行います。
Step04
除菌治療(二次除菌)
胃酸の分泌を抑えるお薬と、2種類の抗菌薬のうち、1つを一次除菌の時とは別のものを使って除菌治療を行います。
Step05
除菌治療の判定
除菌治療終了後、4週間以上あけてピロリ菌の検査を行い、除菌治療を判定します。
判定の結果、除菌に成功していなければ3回目の除菌治療を検討します(※3回目以降は自費診療となります)。
除菌治療後も定期的な検査を
胃がんリスクがなくなるわけではありません
ピロリ菌の除菌治療を受けて除菌に成功した場合でも、胃がんリスクがなくなるわけではありません。
一度でもピロリ菌に感染した方は、除菌後も依然として高い胃がんリスクにさらされることになりますので、年1回、定期的に胃カメラ検査を受けて経過観察するようにしましょう。